Event|『美しき仕事』上映会 CinéRuelle × bear’s bookstore
8月29日9月12日の夜、CinéRuelleさんとクレール・ドゥニ監督映画『美しき仕事』の上映会を開催します。むせ返るような空気の充満したアフリカを舞台に、外人部隊の身体や身振りをこれでもかと言わんばかりに見せつけてくる怪物的傑作です。
メインキャストにレオス・カラックス監督の映画で知られる、怪優・ドニ・ラヴァンを起用。ハーマン・メルヴィルの「ビリー・バッド」を下敷きに、ベンジャミン・ブリテン作曲による同名オペラも劇中で使用する等、領域横断的な要素にも注目していただきたいです。
映画館とはまた異なる、書店でありカフェであるこのスペースでの映画鑑賞。
長らく劇場未公開だったドゥニの代表作、是非この機会にご鑑賞ください!
CinéRuelle/余映 インスタグラム:https://www.instagram.com/cineruelle/
『美しき仕事』公式サイト:https://www.beau-travail2024.com/
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CinéRuelle × bear’s book store 『美しき仕事』上映会
■日時
2024年9月12日(木)
19:00開場 20:00開演
■会場
bear’s bookstore(@bb_gekijo)
岡山県岡山市北区表町3-11-50 岡山芸術創造劇場ハレノワ1階
■鑑賞料金
1,500円+1ドリンクオーダー
■予約方法
以下のフォームにご入力お願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScZFGJCazFERLIktDJErfJaJf3KNtcxlwg246GyKjPoxm5OMg/viewform
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<INTRO>
2022年度発表されたsight & sound誌「史上最高の映画」に堂々の7位にランクインした映画史に残る傑作。ハーマン・メルヴィル(「白鯨」)の小説「ビリー・バッド」を下敷きに、孤高の映画作家クレール・ドゥニが、外人部隊とそれを率いる指揮官の訓練の日々を描く。目が眩むほどに青いアフリカの海外で、指揮官を演じるのはフランス映画界が誇る生きる伝説ドニ・ラヴァン。現在ではインターネットミームになりつつある、ラヴァンのエネルギッシュな身体性が印象的なラストシーンも必見。日本では劇場未公開のため長らく映画ファンが待ち望んでいた幻の名作が、遂に4Kレストア版にて公開。
<STORY>
仏・マルセイユの自宅で回想録を執筆しているガルー。かつて外国人部隊所属の上級曹長だった彼は、アフリカのジブチに駐留していた。暑く乾いた土地で過ごすなか、いつしかガルーは上官であるフォレスティエに憧れともつかぬ思いを抱いていく。そこへ新兵のサンタンが部隊へやってくる。サンタンはその社交的な性格でたちまち人気者となり、ガルーは彼に対して嫉妬と羨望の入り混じった感情を募らせ、やがて彼を破滅させたいと願うように。ある時、部隊内のトラブルの原因を作ったサンタンに、遠方から一人で歩いて帰隊するように命じたガルーだったが、サンタンが途中で行方不明となる。ガルーはその責任を負わされ、本国へ送還されたうえで軍法会議にかけられてしまう...。
<監督プロフィール>
1948年4月21日、パリ生まれ。
植民地行政官の娘としてカメルーンやソマリア、ジブチなどアフリカ諸国で少女時代を過ごす。フランスに帰国後、教師の影響から映画に目覚め、とりわけ日本映画に傾倒した。
仏の映画学校IDHECで学んだ後、ロベール・アンリコ、ジャック・リヴェット、ヴィム・ヴェンダース、ジム・ジャームッシュらの助監督を務める。
ヴェンダースらの勧めによって映画監督の道に進むことを決意、短編映画からキャリアをスタートさせ、1988年にヴェンダースのプロデュースで自身のカメルーンで過ごした少女時代を題材にした『ショコラ』で監督デビュー、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選ばれるなど大きな注目を集めた。
その後、『ネネットとボニ』(96)でロカルノ国際映画祭金豹賞、『Stars at Noon(原題)』(22)でカンヌ国際映画祭グランプリ、『愛と激しさをもって』(22)でベルリン国際映画祭最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞するなど世界的に知られる映画監督となる。
『美しき仕事』(99)は、ロッテルダム国際映画祭KNF賞など多数の賞を受賞し、『ムーンライト』(16)で知られるバリー・ジェンキンス監督も影響を受けた作品として挙げるなど、海外の映画ファンの間でカルト的人気を誇る作品である。
その他の代表作に『パリ、18区、夜。』(94)、近年の作品に『ハイ・ライフ』(18)などがある。
<主演:ドニ・ラヴァン>
1961年、フランス生まれ。路上公演を経て舞台演出家ジャックス・ラッサールに師事。80年代から映画に出演、84年『ボーイ・ミーツ・ガール』を皮切りにレオス・カラックス作品の常連となる。アレックス三部作の三作目、91年の『ポンヌフの恋人』ではジュリエット・ビノシュと共演。99年、ファイト・ヘルマー監督作『ツバル TUVALU』で主演、本作は日本でも公開され話題となった。2004年『ロング・エンゲージメント』でオドレイ・トトゥやジョディ―・フォスターらと共演。その後も『ミスター・ロンリー』『TOKYO』など数々の映画に出演し、12年カラックス監督作『ホーリー・モーターズ』は各国で総計25賞に輝き、ドニ自身も4つの最優秀主演男優賞を獲得した。その他出演作にヴォルフガング・ベッカー監督『僕とカミンスキーの旅』(15)、ファニー・リアタール 、ジェレミー・トルイユ監督『GAGARINE/ガガーリン』(20)などがある。
<撮影:アニエス・ゴダール>
1951年、フランス生まれ。アニエス・ヴァルダ、アンドレ・テシネ、ヴィム・ヴェンダースなどの作品に携わり、特にクレール・ドゥニ監督の数多くの作品で撮影監督を手がけている。2018年、ウェブサイト『IndieWire』で「21世紀における最良の撮影監督たち」の25人のうちの1人に選出。カンヌ国際映画祭において「優れた撮影監督に送る」Pierre Angénieux賞を2021年度に受賞。
<映画評>
ラストスーンは純粋な喜びに溢れている。90分間の緊張の果ての、言葉のない説明だ。このシーンの影響は、他の作品に現在多く見受けられ、そしてインターネットに拡散されている。数十年経った今、改めてこの作品が評価されているのは、若い世代が彼らのスクリーン画面を通して、あの忘れがたいダンスシーンを偶然に、もしくは再訪した結果ではないかと思う。
―Simran Hans(Sight & Sound)
魅惑的な蜃気楼のよう。―Jonathan Rosenbaum
切なく美しい―Entertainment Weekly
目が離せない―The New York Times
監督: クレール・ドゥニ
脚本:クレール・ドゥニ、ジャン=ポール・ファルジョー
撮影:アニエス・ゴダール
振付:ベルナルド・モンテ
出演:ドニ・ラヴァン、ミシェル・シュポール、グレゴワール・コラン、リシャール・クルセ
1999年/フランス/フランス語/93分/
提供:JAIHO
配給:グッチーズ・フリースクール
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