Event|『メイデン』上映会 CinéRuelle × bear’s bookstore
5月22日(木)の夜は、CinéRuelleさんと共同開催の上映会です。第7回目は、グラハム・フォイ監督『メイデン』を上映します。
カナダ・カルガリー郊外を舞台に、思春期の少年少女の友情と孤独、喪失の悲しみを紡ぎ上げた、メランコリックで魔法めいた映像世界。
是非この機会にお越しください!
CinéRuelle/余映 インスタグラム:https://www.instagram.com/cineruelle/
『メイデン』公式サイト:https://maiden.crepuscule-films.com
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CinéRuelle × bear’s book store 『メイデン』上映会
■日時
2025年5月22日(木)
18:00開場 / 19:00開演
■会場
bear’s bookstore(@bb_gekijo)
岡山県岡山市北区表町3-11-50 岡山芸術創造劇場ハレノワ1階
■鑑賞料金
一般 :1,500円
25歳以下:1,000円
どちらも+1ドリンクオーダー ( 鑑賞料金のお支払いは当日受付にて※現金のみ )
■予約方法
以下のフォームにご入力お願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScqafwI0C9-QbXnFU_6u0nEhPP8SNCQjTVC5FdKSM5bPQlypw/viewform
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Intoduction
カナダ・カルガリー郊外を舞台に、思春期の少年少女の友情と孤独、
喪失の悲しみを紡ぎ上げた、メランコリックで魔法めいた映像世界
カイルとコルトンは、カルガリーの郊外に住む高校生。親友同士のふたりは住宅地をスケートボードで駆け抜けたり、渓谷で水遊びに興じたりと、気の向くままに日々を過ごしている。夏休みが終わりに近づいたある夜、立入禁止区域の鉄道の線路に侵入したカイルに惨たらしい出来事が降りかかる。その頃、同じ高校に通う少女ホイットニーが行方不明になり、奇しくもコルトンが渓谷の岩場で拾ったホイットニーの日記帳には、学校での人間関係に悩む彼女の切実な心情が綴られていた。果たしてホイットニーの身に何が起こり、彼女はどこへ消えたのか。孤立したコルトンは、どうすれば心の空洞を埋めることができるのか。そして、まだ現世をさまよっているかもしれないカイルの魂の行く末とは……。
ある日突然、取り返しのつかない悲劇に見舞われた高校生の若者たち。やるせない喪失感と孤独に苛まれる少年少女3人の物語を、粒子の粗い16ミリフィルムの質感を生かしたみずみずしい映像美で紡ぎ上げ、観る者に超自然的とも言える魔法めいた映画体験をもたらす。グラハム・フォイ監督の長編デビュー作『メイデン』は、彼自身が育ったカナダ西部のアルバータ州カルガリーで撮影を行ったメランコリックな青春映画。いずれもオーディションで見出され、これが映画デビュー作となったジャクソン・スルイター、マルセル・T・ヒメネス、ヘイリー・ネスの演技と存在感も特筆もの。なかでも若き日のリヴァー・フェニックスを想起させるスルイターの鮮烈なカリスマ性には、多くの観客が目を奪われることだろう。本作は、第79回ヴェネツィア国際映画祭のヴェニス・デイズ部門で”未来の映画賞”を受賞、第75回カンヌ国際映画祭の批評家週間「Next Step」のプログラムにも招待され、フォイ監督は期待の新鋭として世界に認められた。
STORY
「死後の待合室」で二人は出逢い、時空を彷徨う ─────
カイルとコルトン。二人はカナダ・カルガリーの郊外に暮らし、同じ高校に通う親友同士。カイルはどんなときでも物怖じしない、行動的な性格の持ち主。コルトンはそんな彼にいつも少し控えめについていく。だから二人は馬が合い、固い友情で結ばれている。ある日彼らは、誰もいない建設途中の家屋にやってきた。陽気に叫ぶカイルの声を合図に、家屋内の探索をはじめる二人。廃材、カセットテープレコーダー。そこで二人が見つけたのは、黒い猫の死骸だった。このままでは「可哀想だ」と彼らは死骸を郊外の渓谷に運び、小さな筏を作っては、手向けの花とともにそれに乗せ、川に流して猫を弔う。
スケートボード。ビール。ちょっとした悪ふざけ。そしていつものように川遊びを楽しんでは、鉄道橋の下で将来の夢について語り合う二人。日が暮れ、辺りが暗闇に包まれ始めた頃。線路伝いに、鉄橋の先をさらに歩いていこうとするカイル。彼の後に続こうとするコルトンは列車が近づく音に気付き、大声でカイルに知らせる。だがその声は彼に届かず、列車は無情にも目の前を通過するのだった。
ホイットニーは、大勢の人たちと一緒にいるのがとても苦手。彼女の唯一の慰みは花や草木、虫たちの絵を描き、日々の思いを日記に綴ること。だから親友のジューンがアメフト部の男子学生たちと楽しそうに話していても、そこに加わろうともしない。放課後、ホイットニーと一緒にいたジューンは学校の廊下でタッカーに声をかけ、ホイットニーとタッカーの車に乗り込む。車中、助手席のジューンはタッカーとの会話に夢中になるが、ホイットニーにはこの時間が苦痛で仕方がない。彼女は思わず「停めて!」と叫び、車から逃げるように降りてしまう。翌日、昨日のことを謝ろうとジューンに声をかけるが、彼女の態度はどこかよそよそしい。自宅に戻るとジューンからのメール。“これからはそれぞれが前へ進むべきだと思う”。その文面を読み、ひとしきり何かを考えた後、リュックを背負ってカーテンの向こうへとホイットニーは消えていく…。
監督・脚本:グラハム・フォイ
撮影:ケリー・ジェフリー 編集:ブレンダン・ミルズ 美術:エリカ・ロブコ
録音:イアン・レイノルズ プロデューサー:ダイヴァ・ザルニエリウナ、ダン・モントゴメール
出演:ジャクソン・スルイター、マルセル・T・ヒメネス、ヘイリー・ネス、カレブ・ブラウ、シエナ・ イー
原題:The MAIDEN 日本語字幕:上條葉月
提供:クレプスキュール フィルム シネマ サクセション
配給:クレプスキュール フィルム
(2022年/カナダ/英語/カラー/16mm/ヴィスタ/117分)
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