Book review №2| Krash japan Autumn & Winter 2005

昨日書店のオープニングイベントがあった。堀部さんと赤星さんとのトーク。
打ち上げに集まった人たちの言葉の奥行きと、自分のそれとを比べている。不意に、若いスタッフに赤星さんについて尋ねられた。私は、うまく伝えられたのか分からなくなった。
催しを終え、飲み会を終え、家に帰り、シャワーを浴びた。


今まで、私は何を見てきたんだろう。
もう一度店に戻った。Krash japanを手に取った。完結したフリーマガジンだから販売も配布もできないので、自由に閲覧ができるライブラリースペースに置いていた。

「東京や大阪ではない、日本の一地方都市のカルチャーという情報は、国内の各都市へ、また世界へと向けて発信する価値があるか?」

店の常夜灯の下で、創刊号のページの始まりに据えられた問いが目に入った。頭の中にいつもの赤星さんの笑っている顔が浮かんだ。すごい人だ。

朝起きて、また開いた。すごい人だ。
この人をもっと知りたい、知らせたいと思った。
倉敷という場所から組まれる毎号異なる特集と5年間続く幾つかの連載。始める前から10号完結というシナリオがあるなんて、雑誌じゃなくて小説や映画みたいだ。


これからは、手の届くものを読み、まわりにいる人から話を聞こう。赤星さんからはじめよう。それにしてもブックレビューではなく完結したフリーマガジンのことを投稿するとは思ってなかった。(矢)

『Krash japan Autumn & Winter 2005』
編集長 赤星豊
発行 アジアンビーハイブ