Event|想田和弘さん『猫様』出版記念トークイベント


映画作家の想田和弘 監督をお招きして、2024年10月に発売される『猫様』の出版記念トークイベントを10月31日(木)に開催します。

想田さんは、台本やナレーションを排した「観察映画」という手法で多くの注目を集め、これまでに11本の長編ドキュメンタリー映画を発表されています。作品は静かな観察を通じて社会や人間関係を深く掘り下げ、猫もそのテーマの一部として登場することがありました。

今回のトークイベントは最新刊であるフォトエッセイ集『猫様』についてお話を伺います。イベントの後半には、来場者のみなさまからのご質問にもお答えいただく予定です。またトークイベント後にはサイン会も開催します。(オンライン配信にてご参加の方はInstagramのDMから事前にご質問いただくことができます。オンラインショップからサイン本のご購入も可能です。)

10月25日(金)から映画『五香宮の猫』もシネマ・クレールさんにて上映開始となり、書籍と映画の両方から想田監督の考えに触れられる貴重な機会になると思います。この本の猫たちが生きる、そして『港町』『精神』『Peace』など「観察映画」の舞台として映し出される岡山の地で、皆様のご参加をお待ちしております。

なお、書籍の入荷は10月19〜20日頃を予定しております。(あらかじめご購入いただいた書籍もサインいただけます。)

イベント来店の申込フォームはこちら https://forms.gle/U1g6zQuKfu1evhPDA
オンライン配信の申込・チケット購入はこちら https://csonline.cifaka.jp/?pid=183026041
本書のオンラインショップでのご購入はこちら https://csonline.cifaka.jp/?pid=183026352
当店Instagram: https://www.instagram.com/bb_gekijo/


【出演者プロフィール】
想田和弘(そうだ・かずひろ)

映画作家。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒。事前のリサーチや台本、ナレーションやBGMを排した「観察映画」の方法とスタイルで、これまでに11本の長編ドキュメンタリー映画を発表。2008年に『選挙』が米国のピーボディ賞を、『精神』が釜山国際映画祭とドバイ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を、『Peace』が香港国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を、『精神0』がベルリン国際映画祭でエキュメニカル審査員賞、ナント三大陸映画祭でグランプリを受賞するなど、国際的に高い評価を受けている。全国順次公開中の最新作『五香宮の猫』(観察映画第10弾)は、岡山では10月25日からシネマ・クレールで公開予定。同26日、製作の柏木規与子とともに舞台挨拶をする。最新刊、フォトエッセイ集『猫様』(発行:ホーム社/発売:集英社)が10月18日に刊行される。


【イベント概要】

ー 開催日時:2024年10月31日(木) 19:30~21:00 ※終了後にサイン会を実施します
ー 開催場所:bear’s bookstore(CCCSCD ゲキジョウ 内)
      〒700-0822 岡山県岡山市北区表町3-11-50 ハレノワ1F

ー 入場料:

 ・来店チケット▶︎ 1,500円+ドリンク代(税込)
 ・配信チケット▶︎ 1,500円(税込)※YouTubeを使用します。

  (配信期間 2024年10月31日(木)19:30~11月30日(土)22:00)

ー 申込方法

ご来店 or オンライン いずれかに合わせて、以下の申込フォームよりお申込みください。

・イベント来店の申込フォームはこちら https://forms.gle/U1g6zQuKfu1evhPDA
・オンライン配信の申込・チケット購入はこちら https://csonline.cifaka.jp/?pid=183026041
・本書のオンラインショップでのご購入はこちら https://csonline.cifaka.jp/?pid=183026352

※やむを得ない理由により延期や中止となる場合もございます。

恐れ入りますが最新情報を当店Instagramにてご確認いただけますと幸いです。当店Instagram: https://www.instagram.com/bb_gekijo/


【お問い合わせ先】

株式会社シファカ
メール:info@cifaka.jp / 電話:086-236-0165

〈本書紹介文より〉
「野良猫様の多い街は良い街だ」というのが、僕のかねてからの持論である。
瀬戸内海に面した岡山県牛窓の猫たちの写真を中心に、人間と自然の関係や、これからの社会 について考察するフォトエッセイ。「野良猫とは現代の不寛容な社会におけるほとんど最後の イレギュラーでコントロールできない存在かもしれない」という思いから、高齢化と過疎化の 進む漁村で生きる、野良猫たちの姿を捉えていく。猫様たちに居場所のない世界は、私たち人 間にも生きにくいのだ。
「週刊金曜日」の好評連載、待望の書籍化。瀬戸内海に面した街で暮らす猫たちを中心に、人間と自然の関係や、これからの社会について考察するフォト&エッセイ。「週刊金曜日」の好評連載、待望の書籍化。


〈本文より〉
外で暮らす猫様たちと付き合っていると、人間が支配するこの社会から彼らの居場所がどんどん縮小され続けていることにも気づかされる。社会がその隅々にいたるまで管理・コントロールされ、消毒され、安全でキレイに整頓されればされるほど、制御不能でイレギュラーな存在である野良猫様は生きていく余地がなくなる。
僕が子どもの頃は、近所にはまだ野良犬様がウロウロしていた。人々はそれを当然のことだと思っていた。この社会は、今もよりもずっと野蛮だったのだ。同時に、制御不能な存在をなんとなく包容する力と大らかさを備えていた。
だが、社会が高度に管理され整頓されていくなか、野良犬様たちは次第に人間の健康と安全を脅かす存在だとみなされるようになった。
そして街から一掃された。
今、同じようなことが、猫様にも起きているような気がしている。  

*****

シネマ・クレールさんで10月25日(金)から上映される『五香宮の猫』もぜひご鑑賞ください。10月26日(土)には、製作の柏木規与子さんとともに舞台挨拶も行われます。

『五香宮の猫』(ごこうぐうのねこ)
監督・製作・撮影・編集:想田和弘 製作:柏木規与子 配給:東風
2024年|119分|日本|16:9|カラー|ドキュメンタリー
◼︎映画予告編YouTube
https://youtu.be/IOFAZqZSgWY?si=xbbRxnkHdwoW5WNd

◼︎シネマ・クレールさんwebサイト
http://www.cinemaclair.co.jp/

©️2024 Laboratory X, Inc